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大滝秀治は、壊れたハーモニカ

良い声と魅力的な声

今朝ラジオを何気に聴いていたら、先日亡くなられた大滝
秀治さんのお話が出てきました。昨日青山葬儀所でお別
れ会だったんですね。

ラジオの中で、劇団民藝を結成した宇野重吉氏の言葉が
耳に入ってきました。若き頃の大滝さんの声を宇野重吉氏
は「壊れたハーモニカ」の様だと。甲高くて独特の大滝さん
の声は、確かに「いわゆる良い声」とは言えないのでしょう。

ですから、若かりし頃の大滝さんは厳しい評価を重鎮から
受けていたようです。宇野さんだけでなく、宇野さんと一緒に
民藝を立ち上げた滝沢修氏も大滝さんに厳しい言葉を投げ
つけたことが昨年の大滝さんの文化功労者を受けた時の
新聞報道でなされていたのを記憶しています。

重鎮の滝沢氏から若き大滝さんは役者に向かないからやめ
たほうがいいと忠告されていたというのです。つまりは、全く
期待もされっていなかった大滝さんが役者人生を見事に全う
して栄誉ある賞にも恵まれたわけです。人生、どこでどうなる
やらわからんものです。

おそらく、大滝さん自身が大物に何を言われようとも、役者
に対する情熱と、自分の能力の可能性に対しての信頼を
持ち続けることができたということなのでしょうね。他人の
評価なんて当てにならないものだし、それで責任をとってく
れるものでもありません。

大切なのは自分の自分に対する評価でしょう。セルフイメー
ジやエフィカシーといった言われ方をされますが、その自己
評価が低ければどうにもなりません。人が何と言おうと自己
評価を高くもって道を突き進めば一転栄光の道に入り込む
ことも可能だということでしょう。

いずれにせよ、声楽的に良い声と魅力ある声は違うものだ
ということは知っておくべきことでしょう。大滝さんの最後の
映画出演である「あなたへ」を拝見しましたが、存在感があり
光っていました。今までお疲れ様でした。安らかにお眠りくだ
さい。

[追記]

脚本家の倉本聰氏が「お別れの会」で述べた別れのあいさ
つでも、壊れたハーモニカの逸話が出ていました。倉本氏は
大滝さんの初主演ドラマ「うちのホンカン」(75年)や「北の国
から」(81年ほか)の脚本を手掛けています。

倉本氏は、「若いころ宇野重吉さんに壊れたハーモニカのよう
だと酷評されたというあなたの声。しかし、あなたはそのハー
モニカでいくつものすてきなブルースを僕らのために奏でてくだ
さった」と。


今日のボイトレ・他

4時半起床(22時15)
20分程度散歩、ケネディ演説しながら
母音練習(あいうえおの歌)1、Rマッサージ、
バランスボール、ブルースハープ

☆入浴時の習慣
スクワット・腰割り、あくび、ため息、
口周りストレッチ、母音練習1、滑舌練習選、
ケネディ就任演説


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